年別アーカイブ: 2018年

台徳院殿霊廟模型

先日、港区芝公園の増上寺宝物展示室で、英国ロイヤルコレクションである「(たいとくいんでんれいびょうもけい)」を見てきました。
増上寺は徳川家の菩提寺で、「台徳院殿霊廟」は1632年に二代秀忠公の御霊屋として境内に造営され、1930年に国宝指定されたのですが1945年の戦火により焼失してしまいました。

実物の1/10のスケールの「台徳院殿霊廟模型」は1910年にロンドンで開催された「日英博覧会」に東京市の展示物として出品され、そのまま英国王室へ贈呈され数年公開された後解体し、英国の倉庫に保管されておりました。
時が流れ、2014年に田園の倉庫内に保管されているものが台徳院殿霊廟の模型ということを建築史学者により改めて認識されて、日本に渡り修復され、英国より日本への長期貸与が実現したことで2015年から増上寺宝物展示室にて展示されております。

戦火で焼失してしまったことはとても残念に思いますが、細部にわたりとても精巧に作られているこの模型を見ることで、当時の霊廟の壮麗なことがうかがえます。
因みに1617年に創建された日光東照宮は、この台徳院殿霊廟のプロトタイプとのことです。

この模型自体も国宝級との評価もあり、日本に戻ってきての展示はとても嬉しく思います。貸与期間を終えた際には、是非海外で展示し当時からの日本の技術の素晴らしさを広く知ってほしいと思いました。(東京倉庫協会 小杉)

増上寺

台風の名前

先日、8日から9日にかけて関東地方に被害をもたらした台風13号は「サンサン」という正式名称がついておりました。台風の名前は誰が付けるのかと調べてみたら、気象庁のホームページに「台風の番号の付け方と命名の方法」が記載されていました。
それによると、毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を「第1号」とするとあり、名前については、1999年まではアメリカが命名したものを使用し、2000年以降は日本を含む14カ国が加盟する台風委員会が、それぞれから10個名前を提出してもらい作成した140個の名前リストから順番に用いるとありました。台風の年間平均発生数は25.6個で、およそ5年間で一巡とありますが、大きな災害をもたらした台風の名前についてはそれ以降は用いず、新たな名前がそこに設定されるそうです。
日本が登録した10個の名前は「テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ハト」というように、全て星座からとったそうで、台風の影響を一番受ける船舶の運航に大きな役割を果たしているということで星座から選ばれたということです。
あくまでも北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風についてのことですが、毎回台風の発生時に新規の名前を付けていると思っていたので、名前の使いまわしについてはとても意外でした。国内のメディアでは基本的には名前でなく「台風〇号」の番号を使い報じておりますが、140の名前を見てみると面白い名前もあります。

全国各地で豪雨による被害や災害が続いている状況で、台風の接近は多くの方が心配されることと思います。被災された方が早く安全、安心な生活を取り戻し、今後新たな被害が起きないことを祈るばかりです。(東倉協 小杉)

気象庁:台風の番号の付け方と命名の方法

画期的な舞台「IHIステージアラウンド東京」

2017年3月に豊洲にオープンした「IHIステージアラウンド東京」にて、宮藤官九郎演出、「メタルマクベス」を観劇してきました。このステージは、中央に360度回転する約80tの観客席(1300席が満席状態の場合)があり、その周りを半分スクリーンとステージで囲んである画期的なものとなっております。半分スクリーンというのは、緞帳が横に開閉するスクリーンになっているというイメージで、実物のような映像が音と同期して目の前で展開され、今までのように役者の後ろでの映像にとどまらず、投射されたCG映像が役者同様に目の前で演出をしているような感じです。
通常のステージとは異なり、上演中のメイン舞台の両サイドの見えていない舞台上で準備が全て整えられるので、公演中の間がなく演出がテンポ良く続いていきます。時には二つの舞台を並べて見せることで、別の場面を同時に上演したりもできます。

ここでの観劇は今回二度目となるのですが、前回観た劇団☆新幹線による「髑髏城の7人(花)」の舞台回転数は26回だそうで、その「花」から髑髏城シリーズは「鳥」「風」「月」「極」と合計5シリーズが続いて上演されておりましたが、回転数はどんどん増えて「極」は44回だったそうです。

作品として言えば「メタルマクベス」は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が挑んだ初めてのシェイクスピア作品で、ロックバンドが劇中で生演奏する、音楽に特化したスタイルで上演されたものだそうで、今回、演出家のいのうえひでのりさんが、近未来の『マッドマックス』の世界観でと希望され、そのリクエストに宮藤官九郎さんが応えてアレンジし、今回初演から12年の時を経て、この豊洲の異色舞台で上演されることとなったそうです。3シリーズで、3組のキャスト&新演出により年末まで上演される予定です。

この「IHIステージアラウンド東京」での舞台は、役者の皆様の長時間の白熱した演技とダンス・歌に加え、舞台装置と映像・音の駆使された技術力を伴い、かなり見る価値の高いものだと思います。因みに上演時間は、20分の休憩を間に挟みますが約3時間半でした
(東倉協 小杉)