日別アーカイブ: 2018年4月20日

ソウルの地下鉄内「妊産婦配慮席」

3月末に韓国へ行き、地下鉄車両内で「妊産婦配慮席」を目にしました。
座席や、足元と背の壁が目立つ濃い目のピンク色で表示されており、足元には「ピンクカーペット、明日の主人公のための席です」と書かれているとのことです。

この優先席は、2011年にマタニティハラスメント対策として設置開始されたそうで、定着させるのに様々な努力がソウルの鉄道会社によって行われているそうですが、良識へ訴えるこの策は、韓国内で未だに賛否両論あるようですね。

実際目にしてみると、多少混み合った車内で「妊産婦配慮席」へ腰かけている人は、女性又は高齢者で、男性の着席は見受けられませんでした。
「シルバーシート」においては高齢者しか着席しておらず、一般の席でも高齢者が来ると譲るという場面を何度か見かけました。
韓国は、65歳以上に対しての「高齢者無料乗車制度」があり、高齢者の電車利用が多いそうです。そして、高齢者を敬う儒教の文化がいまだ根強いこともあり、高齢者に優しいというより高齢者強しと感じました。

妊娠初期は外見から判断し難いものですので、日本でマタニティマークができ、自治体で母子手帳交付時にマタニティマーク入りのキーホルダーを受け取れるようになったことで、装着していて席を譲ってもらえたという話しを母親の友人達から聞きます。

私は過去に、一般用席に数駅腰を掛けていて、下車するのに立ち上がった際に、目の前に立っていた女性が、マタニティマークのキーホルダーをぶらさげたリュックを背負っているのを時間が経過してから目にして、とても居心地の悪い思いで謝りながら下車した経験があります。
その苦い経験から、目の前に立つ人のバックを確認する癖がつきましたが、マタニティマークを目立たない位置に装着している人が多く見受けられます。
まだまだ、妊娠してることをアピールすることに抵抗がある方が多いのでしょうか。

韓国は、高齢者と妊婦のトラブルが多いこともあり、「妊産婦配慮席」設置の必要性に迫られたということもあるかと思いますが、一車両にたった2席の「妊産婦用席」なら、日本で設けても良いのではと思います。優先席があるなしにかかわらず配慮する気持ちは持ち続けたいものですね。(小杉真希子)